熊本県立大津高校は17日、男子サッカー部員ら十数人が、パチンコ店に出入りしたり、飲酒や喫煙をしたりしたとして、謹慎を含む指導をしたと明らかにした。サッカー部の活動自粛や監督らの処分については、各生徒の個別の問題だとして、現時点ではしないとしている。

 大津高によると、外部からの通報を受けて生徒から聞き取り、事実関係を確認した。過去半年ほどの期間に、複数のサッカー部員を含む十数人がパチンコ店に出入りしたほか、数人が飲酒や喫煙をしたという。

 高木慎二教頭は「重く受けとめている」としたうえで、「(部員が)集団で宴会をしたわけではない。個別の案件ととらえている」と説明。サッカー部監督の処分や、部の活動休止などの措置はしない意向を示した。今月開幕する高校総体についても「不祥事を起こした部員はメンバーに入っていない」として出場する方針だという。

 大津高校サッカー部は2021年度の全国サッカー選手権大会で準優勝した強豪校。しかしこの大会の遠征中に、1年生部員が先輩に全裸で土下座させられ、写真を撮られるなどのいじめがあったとして、第三者委員会が調査を続けている。今年4月には県警が当時の部員2人を強要容疑で書類送検した。(渡辺淳基)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。