埼玉県戸田市の首都高速道路でトラックと乗用車計7台が絡み5人が死傷した事故で、警視庁は17日、自動車運転処罰法違反（過失運転致死）容疑で逮捕したトラック運転手、降籏紗京容疑者（28）が勤務する運送会社「マルハリ」（札幌市）の神奈川営業所（神奈川県厚木市）を同容疑で家宅捜索した。
捜査関係者によると、降籏容疑者は事故の当日に「体調が悪く風邪薬を飲んでいた」と供述しており、同社における健康管理状況や勤務実態について調べる。
事故は5月14日の午前7時半頃、渋滞で混雑する首都高5号池袋線下りの美女木ジャンクション付近で発生。捜査関係者によると、首都高に設置されたカメラに降籏容疑者の運転するトラックが減速せずに渋滞列の最後尾にいた乗用車に追突する様子が写っていた。
同容疑者は調べに対し「ぶつかったときに意識がなかった」と供述。ブレーキ痕も見つかっておらず、同庁は意識を失った容疑者がブレーキを踏まずに事故を起こしたと見て調べる。
追突された乗用車の前方にいた5台を巻き込んで玉突き状態となり、乗用車3台が炎上。中にいた3人が死亡し、トラックを運転していた2人が負傷した。
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