福岡市と福岡県春日市の市立中学校で、新年度のクラス編成の発表後にやり直しが発生した。「配慮事項の見落とし」などが原因という。

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春日市では

 春日市教委によると、市立中1校で始業式があった8日にクラス分けを発表したが、保護者からの相談で、学校側のミスで生徒の心身面で配慮すべき事項を見落としていたことが発覚。「このまま1年間を過ごすことは生徒たちに及ぼす影響が大きい」として翌朝の2年生の学年集会でクラス変更を伝え、11日に新しいクラスを発表した。

 保護者にも「担任が変更になり、前の学級が良かったと感じる人もいるかもしれない。大変申し訳ない」と謝罪した。

福岡市では

 福岡市教委によると、281人の入学を見込んでいた市立中1校では、8クラスに編成すると、うち1クラスが36人になり、市の基準「1クラス35人以下」を満たせないため、入学式があった10日に9クラスの編成を発表していた。しかし、入学式の20分ほど前に1人の生徒が別の中学校区に転居していたことが転居先の中学校からの連絡で判明。翌日に8クラスの新編成を発表した。

 市教委は「公平性を保つため、市のルールに沿った対応だった」としている。学校側は保護者や生徒に「混乱を招いて申し訳ない」と謝罪し、急な変更でストレスを感じていないか生徒を見守り適切に対応したいとしている。(伊藤未来)

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