警察庁は16日、著名人の写真や名前を勝手に使うなどして、対面せずにSNS等を通じて投資を呼びかけ金をだまし取る「SNS型投資詐欺」の2024年1月から3月までの3ヶ月間の被害まとめを発表し、認知件数は1700件、被害額は219億3000万円だったと発表した。前の年の同じ期間の被害額は29億1000万円で、7.5倍に急増している。
また、SNS等を通じてメッセージを送り、恋愛感情や親近感を悪用して金銭をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」も認知件数603件、被害総額60億6000万円で、前の年の同じ時期より2倍弱に増えている。
SNS型投資詐欺の認知件数1700件のうち、投資家を名乗ったのが545件(32.1%)で最も多く、芸術・芸能関係者が42件(2.5%)、その他著名人が323人(19.0%)だった。
1件当たりの被害額は、SNS型投資詐欺は約1300万円、SNS型ロマンス詐欺は約1000万円。被害最高額は、SNS型投資詐欺は4億5000万円だが、4月には茨城県で8億900万円の被害が出ている。SNS型ロマンス詐欺の被害最高額は約1億2000万円。
被害者の年齢層は、SNS型投資詐欺は男女ともに50~60歳代が半数を超え、SNS型ロマンス詐欺は男性50~60歳代、女性40~50歳代が半数を超えている。
被害者との最初の接触手段は、SNS型投資詐欺はバナー等広告が半数を超え、SNS型ロマンス詐欺はダイレクトメッセージが約6割を占めている。
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