強盗事件の被害品のキャッシュカードを使い、現金を引き出そうとしたとして、栃木県警は15日、ベトナム国籍の男(25)を窃盗未遂容疑で逮捕した。また、一緒にいた同国籍の男(23)も出入国管理法違反(不法残留)容疑で逮捕した。2人は4月以降に栃木、長野、群馬の3県で起きた住宅対象の緊縛強盗に関与した疑いもあるといい、3県警は合同捜査班を設置して裏付けを進める。
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3県警によると、窃盗未遂容疑で逮捕されたのは、住所不詳、自称内装工ホアン・フー・ホア容疑者で、4月30日午前5時ごろ、栃木県佐野市のコンビニのATMで、強盗事件の被害品のキャッシュカードを使い、現金を引き出そうとした疑いがある。カードの利用停止措置がとられており、発覚した。容疑を否認しているという。
一方、不法残留容疑で逮捕されたのは、住所不定、無職マイ・ヴァン・シー容疑者で、在留期間が経過した後も不法に日本国内に滞在していた疑いがある。容疑を認めているという。
栃木、長野、群馬では4月30日~5月8日、山間部で、住宅を狙った緊縛強盗事件が相次いで発生。手口が似ていることなどから、3県警は情報交換をしながら、容疑者の絞り込みを進めていた。強盗事件の捜査の過程で、2人の存在が浮上したという。
住宅を狙った緊縛強盗は、5月14日にも栃木県との県境にあたる福島県南会津町の山あいでも被害が起きていた。3県警は福島県警とも情報交換をしながら、関連を調べていく方針だという。(滝口信之、杉浦達朗、高橋淳、菅沼遼)
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