「L空間」の危険を周知するJR西日本のポスター(同社提供)
プラットホーム上の黄色い点字ブロックや白線の線路側は、行き来する列車と近く、危険だ。一部の鉄道会社は、この場所と列車の側面が車掌からはアルファベットのLの形に見えることから「L空間」と呼び、利用客がいる場合は列車を発車させないと定めている。 「L空間から離れよか」。JR西日本は、京阪神の駅などにポスターを掲示し周知している。同社によると、作業標準と呼ばれる規定にL空間の確認を記載し、「基本動作」と位置付ける。乗客が離れたことを確認できるまでは、列車を出発させないことにしている。 JR東海では、運転士や車掌をL空間に立たせる研修を実施している。列車から外に向かってスポンジの棒を伸ばし、発車することでL空間にいる社員をたたいていく。傘やつえがドアに挟まったまま発車すると、ホーム上の乗客に危険が及ぶことを伝える狙いだ。 転落事故があったJR東日本も、ホーム端を着色したり点字ブロックに外側と内側が分かりやすくする加工を施したりしている。
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