別企業の社債購入を無登録で募ったとして、警視庁生活経済課は15日、投資コンサルタント会社「THE GRANSHIELD(ザ・グランシールド)」(東京・中央、破産手続き中)代表の中村佳敬容疑者(46)ら計8人を金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で逮捕したと発表した。
ほかに逮捕したのは社債を発行した信用保証会社「トラステール」(東京・千代田、同)の代表、高橋章容疑者(61)とザ・グランシールドの元社員ら。同課は同法の両罰規定に基づき、法人としての同社を16日にも書類送検する方針。
逮捕容疑は2020年4月〜23年1月ごろ、男女16人に対して「年利20%」「5年後に元本全額が戻る」などとうたってトラステールの社債購入を無登録で募った疑い。16人から総額約1億3000万円を集めた。
同課は容疑者らの認否を明らかにしていない。
生活経済課によると、ザ・グランシールドは17年から23年2月ごろにかけ、株式や社債への投資を巡り36都府県の延べ約1300人から計約80億円を集めたとみられる。
捜査関係者によると、被害者の多くはファイナンシャルプランナーを名乗っていた社員らに老後の資金繰りについて相談した際、トラステールの株式や社債への資金拠出を勧められたという。
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