逮捕されたのはいずれもカンボジア国籍で、群馬県大泉町と太田市に住む5人です。
警察によりますと、ことし1月、千葉県野田市にある隣接する2か所の太陽光発電所から銅線ケーブル合わせておよそ950メートル分、時価695万円相当を盗んだ疑いが持たれています。
警察は捜査に支障があるとして、5人の認否を明らかにしていません。
容疑者の車や、住んでいたアパートの中からは銅線ケーブルを切断するのに使われたとみられるカッターのほか、目出し帽などが見つかっているということです。
警察は盗んだ銅線ケーブルをすでに業者などに売った可能性もあるとみて、詳しいいきさつを調べています。
銅線ケーブル盗難急増 事業者への対策呼びかけへ協定
金属の価格が高騰する中、太陽光発電施設で銅線ケーブルが盗まれる事件が急増していることから、栃木県警察本部は損害保険会社で作る団体と協定を結び、事業者への注意喚起や防犯対策の呼びかけに協力してもらう取り組みを行うことになりました。
協定を結んだのは栃木県警察本部と損害保険会社で作る「日本損害保険協会」の栃木県の団体です。
協定では、損害保険会社に協力してもらい、太陽光発電の事業者が保険を契約するとき事業者にチラシを渡すなどして、防犯カメラの設置などの対策を呼びかけてもらうとしています。
栃木県内では、金属を狙った窃盗事件がことし3月までの3か月間で578件と前の年の同じ時期の倍以上に急増していて、そのほとんどが太陽光発電施設の送電用の銅線ケーブルだということです。
警察は銅の価格が高騰する中での換金目的だとみていて、ほとんどの事業者が加入する損害保険の会社を通じて防犯対策の徹底を図りたいとしています。
太陽光発電施設の盗難対策で警察が損害保険会社の団体と協定を結ぶのは、全国で初めてだということです。
栃木県警察本部生活安全企画課の黒嶋聡 犯罪抑止対策官は「県内の太陽光発電施設では、まだまだ防犯対策が足りない施設がみられます。協定を通じて侵入されづらい環境作りなど防犯対策を進めていきたい」と話していました。
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