富士山に向かって登っていくように見えるとして今、外国人観光客に人気の映えスポット、静岡・富士市にある富士山夢の大橋で外国人観光客による危険な撮影行為が相次いでいる事がわかった。

富士山夢の大橋は、富士山に向かって登っていくように見えるとして今、外国人観光客が殺到している。フィリピン人の観光客は橋を前に、「ここで写真を撮れば、死ぬ前にやりたいことリストがひとつ消えるんだ」と笑顔で話した。

しかし、映え写真を撮ろうとするあまり、危険な行為が相次いでいた。

14日に現地を取材すると、立ち入り禁止の中央分離帯に、写真を撮る3人組の男性がいた。

悪びれる様子もなく、撮影を続けたうえ、わが物顔で車道を横断していく。

さらに、歩道と車道を隔てるコンクリート壁でポーズをとる女性も。事故が起きてからでは手遅れだ。

付近には、注意喚起の貼り紙が貼られているが、外国人観光客による迷惑行為は、あとを絶たない。危険な撮影をしていた外国人は「張り紙に今、気づいたよ、見えなかった」と話す。

一方、外国人観光客が多く集まる、山梨・富士河口湖町の“コンビニ富士”の撮影スポットでは、道路の飛び出しや、ごみのポイ捨てが問題となり、向かいの歩道からコンビニ富士を撮れなくする黒い幕が、5月21日に取り付けられる予定だ。

美しい富士山を望むふもとの町は、外国人観光客のマナー違反に頭を悩ませ続けている。

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