事故から約3カ月、5月13日も花が手向けられていた福島県鏡石町のJR鏡石駅前。
現在は、看板の設置や、減速を促す点線の標識などで対策を講じている。住民からは「いつだれがやってもおかしくないような事故だと思うんです。毎日のように踏み間違いは出ているから」という声が聞かれる。
事故後、町には変化があった。
いま申請や問い合わせが急増しているのが、安全運転支援装置の設置を補助する町の取り組みだ。これは町内の居住する65歳以上の人が対象で、ペダルを踏み間違えた時に加速を抑制する装置などを取り付けた場合、最大で2万円の補助金が受け取れる。
鏡石町・吉田竹雄総務課長は「実は(事故前の)2月15日前までは申請は0件でした。事故を受けまして、すでに13件の申請については決定をしたところです」という。さらに、事故前にゼロ件だった問い合わせは、現時点で約80件に上っているということだ。吉田課長は「やはり今回の事故を受けて、ある程度高齢の方にとっては他人事ではないなとい風に心配をしている方、また家族の方が心配して、ぜひこれはつけてくれという要請があって(増えている)」と話す。
町では4月から免許を自主返納した70歳以上を対象に、タクシー利用券を交付する事業も開始。町全体で再発防止を目指していきたいとしている。
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