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活発な前線で今年一番の大雨

前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、発達した雨雲が北日本から西日本の太平洋側や南西諸島にかかり、各地で今年一番の大雨となっています。
沖縄県では1時間に50mmの非常に激しい雨を観測したほか、名古屋や東京でも今年一番の雨の強さとなっています。雨雲が最後まで残るのが関東や伊豆諸島となる見込みです。あす14日朝にかけて関東や伊豆諸島では最大180mmの大雨となる恐れがあり、土砂災害や河川の増水、道路の冠水などに警戒が必要です。

【1時間雨量 13日正午まで 最大】
伊原間(沖縄)50.0mm 
天城山(静岡)31.5mm 
東京     15.5mm  
名古屋    11.5mm
いずれも今年一番の雨の強さ 太平洋側は暴風、竜巻などの突風の恐れも

関東から北日本の太平洋側は気圧の傾きが大きく風が強まり13日午前に東北で暴風警報が発表されました。神奈川県や東北では瞬間的に30mの暴風が予想され、新たに交通への影響が出る恐れがあります。
また、活発な前線により大気の状態が非常に不安定となっているため、竜巻などの突風にも警戒が必要です。

今週は雷雨と暑さに注意

あす14日(火)以降は大陸からの高気圧に覆われて全国的にカラッと晴れる日が多くなります。まとまった雨というのはしばらくなさそうですが、今週木曜日から金曜日は雷雨をもたらす上空の寒気が流れ込みます。大気の状態が不安定となり、日本海側を中心に夏の夕立タイプの雨がありそうです。
また、暑さにも注意が必要です。今年は、4月後半から週末がくるたびに季節外れの暑さとなる傾向があります。今週末も強い暖気に覆われて、またまた夏のような暑さとなる見込みです。次の土日は盛岡や福島、長野で30℃以上の真夏日が予想され、札幌も25℃以上の夏日となり半袖でも過ごせそうです。
暑さ対策とともに紫外線対策も心掛けていきましょう。

平年すぎるも沖縄は梅雨入りせず

沖縄の梅雨入りの平年は5月10日ですが、まだ気象庁からの発表はありません。沖縄は4月下旬から5月頭にかけて前線が停滞して「早めの梅雨入りか?」とも思われました。ただ、ゴールデンウイーク後半には晴れ間が戻り、その後も晴れたり雨が降ったりという天気を繰り返しています。きょう13日も沖縄で雨が強まりましたが、水曜日から金曜日にかけて晴れが続く見込みでこの雨での梅雨入りもなさそうです。
次に沖縄付近に前線が停滞する傾向が見えてくるのは18日(土)ごろからです。気象庁の週間予報でも土曜日以降は雨やくもりのマークが並び、ここで遅めの梅雨入りの可能性がでてきました。
きょう13日(月)が今年一番の大雨となったように、本格的な雨の季節は確かに近づいています。ハザードマップの確認など災害への備えを進めていきましょう。

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