警察庁によりますと、去年、全国の警察に届けられた「落とし物」の数は2978万7068点で、おととしをおよそ315万点上回り、現在の形で統計を取り始めた1971年以降で最も多くなりました。

警察庁は、新型コロナ対策の行動制限が去年5月に解除され、人の流れが活発化したことなどが、前年からの大幅な増加につながったとみています。

これまでで最多だったのは、新型コロナの拡大が本格化する前年、2019年のおよそ2975万点でしたが、なぜ、落とし物の数が増加傾向にあるのか。

警察庁によりますと最近はワイヤレスイヤホンや携帯用扇風機など、小型の電化製品の落とし物が特に増えています。

また、「エコバッグ」や「加熱式たばこ」、「モバイルバッテリー」などの落とし物も増えているということです。

警察庁は、小型化した新たな商品の普及で人々が携帯するモノが増え、落とし物の増加につながっているのではないかと分析していて、所持品の管理に注意するとともに、もし落としてしまった場合には、なるべく早く遺失届を出してほしいと呼びかけています。

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