富山市では「シャクヤク」を
北海道新ひだか町では「デルフィニウム」を
宮城 柴田町では「カーネーション」
福岡 古賀「バラの露天風呂」で疲れを癒やして
富山市上大久保にあるJAあおばの直売所では、「母の日」の時期にあわせてピンクや白、黄色など色とりどりの花びらが何層にも重なっているシャクヤクの切り花が販売されています。シャクヤクは、観賞用として富山市の中山間地で長年育てられていて、20年前からは地域の特産品として、贈答用の生産が盛んに行われてきました。富山市八尾町などでは、およそ50人の農家が130種類を栽培していて、ことしは5月下旬にかけて、切り花14万本を東京や大阪などに出荷する予定です。購入した40代の女性は「母に日頃の感謝のことばとともにプレゼントします。喜んでもらえたらうれしいです」と話していました。
北海道新ひだか町の三石地区では、青や水色の花を咲かせる「デルフィニウム」の生産が盛んで、毎年5月上旬から11月ごろにかけて、およそ700万本が出荷されています。
地元の農協では、この「デルフィニウム」を贈ることを習慣にしてもらおうと、母の日に無料で配る取り組みを去年から行っていて、12日は、町内のスーパーにおよそ450本の「デルフィニウム」が用意されました。スーパーでは、朝から農協の職員たちが店頭に立ち、アンケートに答えた買い物客たちに花を手渡していました。50代の女性は「デルフィニウムが町の特産だとは知らなかった。かわいいし、母の日にもらえてとてもうれしいです」と話していました。
花の生産が盛んな宮城県柴田町では、地元の農家が生産した鉢植えのカーネーションの販売会が開かれました。柴田町の船岡城址公園にある物産館で開かれた販売会には、地元の農家が育てたおよそ1600鉢の鉢植えのカーネーションが出品され、朝から多くの人でにぎわいました。カーネーションは、定番の赤やピンクのほか、オレンジや紫など色や形もさまざまで、市価よりも3割ほど安い1鉢500円から1500円ほどで販売されていました。訪れた人たちは花の色合いや、咲き具合を見比べながら、気に入ったカーネーションを買い求めていました。
感謝の気持ちを伝え、日頃の疲れを癒やしてもらおうと、福岡県古賀市の温浴施設では、色鮮やかなバラの花を浮かべた露天風呂のサービスが行われています。このサービスは毎年、母の日にあわせて古賀市の温浴施設が企画していて、露天風呂には赤やピンクなど、およそ300の色鮮やかなバラの花が浮かべられました。
地元のバラ農家が摘み取ったものだということで、入浴した人たちは、気に入った色の花を探したり、手にとって香りを嗅いだりしながらリラックスした様子で過ごしていました。古賀市の50代の女性は「目で癒やされ、心もリフレッシュできて最高の母の日です」と話していました。
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