11日午後3時すぎ、広島市中区のサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」で行われていた、WEリーグのサンフレッチェ広島レジーナと大宮アルディージャVENTUSの試合中、バックスタンド側の屋根の下に設置されていたステンレス製の棒が、およそ40メートルの高さから観客席に落下しました。
スタジアムの指定管理者のサンフレッチェ広島によりますと、落下した棒は長さが15メートル、重さが70キロあり、リーグやチームなどの旗4枚が掲げられていたということです。
スタジアムには3400人余りの観客がいましたが、棒が落下したバックスタンド側の席には観客を入れておらず、けがをした人はいませんでした。
試合の後半4分ごろ、棒がワイヤーとともに落ちて「ガシャン」という音がすると、プレー中の選手も驚いた様子を見せていましたが、試合はそのまま続けられました。
スタジアムは、ことし2月に開業したばかりで、サンフレッチェ広島ではスタジアムを所有する広島市などと落下の原因を調べています。
5月15日に予定されているJリーグの試合は、同じ場所に旗を掲げないなどの対応を取って開催するということです。
観客 “びっくりした”
親子で観戦していたという男性は「落ちる音は聞こえました。こんなことは初めてで、上から来たら、たぶんよけられないと思います」と話していました。
男性の息子は「落ちてくると思っていなかったので、びっくりしました。バックスタンドが開放されていなくてよかったです。けが人が出たらどうしようもないので、再発防止に努めてもらえたらと思います」と話していました。
新スタジアムで行われるJ1のサンフレッチェ広島の試合は、開幕から満員が続いていて、家族で観戦していた女性は「工事現場のような、何かが落ちるような音が聞こえました。観客が多い男子の試合だったら大変だったと思います」と話していました。
サンフレッチェ広島 社長 “市と原因究明を急いでいる”
スタジアムの指定管理者、サンフレッチェ広島の仙田信吾社長は「スタジアムの所有者の広島市とともに原因究明を急いでいる。起こしてはいけないことなので、再発防止のために対策を徹底しないといけない」と話していました。
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