ドラマ「3年B組金八先生」で知られる脚本家の小山内美江子(おさない・みえこ、本名笹平美江子=ささひら・みえこ)さんが2日、老衰のため死去した。94歳。横浜市出身。葬儀は家族で行った。 映画製作にスクリプター(記録係)として携わった後、1962年にNHK「残りの幸福」で脚本家デビューした。 79年に始まった武田鉄矢さん主演の「3年B組金八先生」(TBS系)は、2004年開始の第7シリーズの途中まで脚本を執筆。中学生の妊娠・出産を扱った「十五歳の母」や、不良生徒を排除する「腐ったミカンの方程式」を巡るエピソードなどが話題に。性同一性障害など時代性のあるテーマを取り上げ、教育界に大きな影響を与えた。田原俊彦さん、杉田かおるさんらが出演した第1シリーズ最終回は視聴率39・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。 ほかの作品に、NHKの大河ドラマ「徳川家康」「翔ぶが如く」や、連続テレビ小説「マー姉ちゃん」など。 1990年代からはシナリオ執筆と並行して国際的な教育支援活動に尽力。NPO法人「JHP・学校をつくる会」の代表理事を務め、カンボジアを中心に約400棟の学校を建てる活動などに携わった。 長男は俳優で映画監督の利重剛さん。 ◇ 小山内さんは本紙で2001年11月に「わが街わが友」、03年5月~05年3月に「言いたい放談」を連載した。
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