4月上旬までに20度以上を観測するのは、23年ぶり。異例の暑さとなった札幌市で8日、市立小学校の入学式が各地で開催された。新たな学校生活への期待を胸に、子どもたちは笑顔を見せた。

 同市北区の百合が原小学校では、103人の新一年生を迎え、入学式が開かれた。菅原隆司校長が「あいさつをしっかりしましょう」と呼びかけると、新入生は「はい!」とそろって返事をした。

 市教育委員会によると、市立小の全196校で、計1万3815人の新一年生が入学した。

 校門には、「入学式」の看板で写真撮影する子どもたちの行列もできた。ポーズを取っていた新入生の佐藤桜奨(さすけ)さん(6)は「ドッジボールがしたい」と乳歯の抜けた笑顔を見せた。

 桜前線は北海道へ向かってきているものの、同小の校庭の桜の見頃はまだ先だ。ただ、日本気象協会によると、札幌ではこの日、22・0度の最高気温を観測し、平年よりも早い暖かさに包まれた。1879年以降の統計で4番目に早い記録だという。担当者によると、日差しが出たことや、5月中~下旬並みの温かい空気が流れ込んだことなどが要因とみられるという。

 9~10日は最高気温も平年並みだが、週末は20度に迫る最高気温が記録される見込みだという。担当者は「1日のなかで気温差が大きく疲れやすくなる。雪崩や土砂災害にも注意してほしい」と話した。(古畑航希)

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