就活生が興味を持っている会社はどこなのか。「2万人の学生が投票した『就職人気ランキング』」「就活生2万人が選ぶ業界別『人気企業ランキング』」などに続いて、今回はその属性別(男・女・文・理)のランキングを作成した。
調査対象者は、就職サイト「ブンナビ!」に登録する2025年春卒業予定の大学生や大学院生。登録者のうち、大学名を問わず約2万人が回答している。調査期間は2023年10月1日から2024年3月15日まで。
男子学生・女子学生から人気の企業は?
男子学生のランキング1位は、総合でもトップの伊藤忠商事。2位日本生命保険、3位三菱商事という順だった。トップ10はほかにも、4位三井物産、5位住友商事、9位丸紅と総合商社がランクインした。前年調査と比べて順位を伸ばしたのは、35位アクセンチュア(前年58位)、45位バンダイナムコエンターテインメント(前年75位)だった。
女子学生のランキング1位も伊藤忠商事。積極的な働き方改革推進や好調な業績を背景に、男子学生、女性学生どちらからも支持を集めている。トップ10には集英社や博報堂/博報堂DYメディアパートナーズが入り、例年上位の明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)が9位にランクインした。躍進が目立つのが48位の資生堂で、前年90位から大きく順位を伸ばした。
文系学生のランキングは、トップ10は総合と同様の傾向だが、集英社、読売新聞社などメディア企業が比較的上位に位置している。
理系学生のランキングは1位ソニー、2位NTTデータ、3位伊藤忠商事という順だった。11位の任天堂は前年の45位からジャンプアップ。同社は採用ページで「原則出社の方針」を公表し、独創的な商品・サービスを生み出すための人材に対する考え方を明らかにしている。
■調査について調査主体:文化放送キャリアパートナーズ 就職情報研究所
調査対象:2025年春入社希望の「ブンナビ!」会員(現大学4年生、現大学院2年生)
調査方法:文化放送キャリアパートナーズ運営の就職サイト「ブンナビ」上でのWebアンケート、文化放送キャリアパートナーズ主催の就職イベント会場での紙・アプリアンケート、文化放送キャリアパートナーズ就職雑誌&デジタルブック内QRコードアンケート
*投票者1名が最大5票を有し、志望企業を1位から5位まで選択する形式
調査期間:2023年10月1日~2024年3月15日
回答数:21649 (うち男子10501・女子11148/文系16175・理系5474)
総得票数:66248票
男女比を1:1にするため、男子得票数に1.061613180を掛けたポイント制
「就職」を重視する学生は「企業イメージ(企業価値)」よりも「仕事イメージ(仕事価値)」に重点を置くとの仮説の下で、ランキングを算出。
就職者誘引度は、学生が企業イメージと仕事イメージのどちらを企業選択時に重視したかという回答によって算出。企業イメージのみで投票した場合は就職者誘引度5、仕事イメージのみで投票した場合は95とし、得票平均値を就職者誘引度としている。
総得票数×就職者誘引度=就職ブランド力とし、就職ブランド力を基にランキングを計算。
社名はアンケート上の名称で、1採用窓口=1社名を基準にしている。社名変更等で調査時の社名と異なる場合がある。グループで採用が一本化されている場合は「○○グループ」等で表記。
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