大阪府立茨木工科高校の生徒らが作った2500分の1の「段ボール富士」が、山梨県鳴沢村の富士山五合目にある五合園レストハウスに飾られた。

 同校の部活動「環境倶楽部」の藤井信洋先生(48)と生徒が、昨秋の文化祭の展示向けに作ったもの。出来の良さに捨てるのは惜しいと考えた藤井先生が、富士山関係の施設に片っ端から電話したところ、同レストハウスを経営する会社の流石(さすが)喜久巳社長(94)が引き取ってくれることになった。

 レストハウスは冬の間、閉じていたが、7月1日の山開きを前に、今月16日から藤井先生が現地に行って組み立てた。展示が決まってから半年かけて生徒と作った土台に載せ、周りには雲海に見立てた脱脂綿をちりばめた。

 藤井先生によると、訪れた外国人から「段ボールの富士山もスケールが大きくて、すごい」と声をかけられたという。流石社長は「見事なので目立つところに置いた。できるだけ多くの人に見てもらいたい」と話している。(滝坪潤一)

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