英語スピーキングテストを都立高入試に活用しないよう求める都議会議員連盟のメンバーたち=都庁で
東京都教育委員会が昨年11、12月に実施した英語スピーキングテスト(ST)で、都立高入試への活用に反対する都議会議員連盟などが9日、改めて入試への活用中止を求めて記者会見した。 議連などがテスト後に受験生たちに行ったアンケートでは「周りの生徒が何を言っているかがわかった」など音漏れの指摘が多数、寄せられた。議連は、事実確認のための調査を行うよう都教育庁に求めている。議連によると、同庁は1月末に「テストの会場で困ったことなど、生徒から申し出があれば個別に対応する」としたが、「調査は行わない」との考えを示したという。今春の入試の合否判定に活用する方針は崩していない。 議連の戸谷英津子都議(共産)は「テストが適正に行われたとは到底言えない」と指摘。都内の公立中3年の保護者は、100点満点のスコアが6段階の4点刻みで評価される点について「80点と100点が同じ『A』、65点と79点が同じ『B』で、正しく評価されていないと子どもは怒っている。入試活用には反対だ」と述べた。(三宅千智) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。